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皆さんこんにちは!
有限会社堀本建設、更新担当の中西です。
前回のシリーズ1では、基礎工事の役割や種類 についてお話ししました。
今回は、実際の基礎工事の流れ を詳しく解説していきます。
基礎工事は一つひとつの工程がとても大切で、丁寧な施工が建物の安全性を大きく左右します。
それでは、基礎工事の工程を順番に見ていきましょう!
基礎工事を始める前に、まず行うのが地盤調査 です。
土地が十分な強度を持っているかを確認し、どの基礎工法が適しているのかを判断 します。
✅ スウェーデン式サウンディング試験(SWS試験)
一般的な住宅建築でよく使われる調査方法。
鉄の棒を地面にねじ込み、地盤の硬さを測定します。
✅ ボーリング調査
ビルやマンションなどの大型建築で行われる方法。
地中に穴を掘り、土のサンプルを採取して地層の状態を確認します。
もし地盤が弱い場合は、地盤改良工事を行って強化します。
地盤の状態が確認できたら、次は基礎を施工するためのスペースを掘る**「根切り(ねぎり)」** という作業を行います。
✅ 基礎の形状に合わせて掘る
布基礎なら建物の外周と主要な柱部分、ベタ基礎なら建物全体を掘る。
✅ 適切な深さまで掘る
地盤の強度や設計図に基づいて、適切な深さまで掘削する。
根切り作業の精度が低いと、後の工程に影響を与えてしまうため、丁寧に作業を進めることが大切です。
掘削が完了したら、次に行うのが砕石(さいせき)を敷いて、地盤をさらに強化する作業 です。
砕石とは?
砕石とは、細かく砕かれた石のこと。
砕石を地盤に敷き詰めて転圧(押し固めること)することで、基礎の安定性を高めます。
✅ 厚さ10cm程度に敷き均す
✅ 振動ローラーやプレートでしっかり転圧
砕石を敷くことで、地面からの湿気を抑え、基礎全体の耐久性を向上させます。
基礎の耐久性を高めるために、「防湿シート」 を敷く工程も重要です。
なぜ防湿シートが必要?
✅ 地面からの湿気を防ぎ、床下のカビや結露を防ぐ
✅ シロアリ被害のリスクを減らす
防湿シートをしっかりと敷き詰め、隙間ができないように施工します。
ここからは、基礎の骨組みとなる「鉄筋」を組み立てる作業 です。
✅ 鉄筋を格子状に組み、強度を確保
✅ 結束線でしっかり固定し、ずれないようにする
✅ 適切なかぶり厚(鉄筋とコンクリートの距離)を確保
鉄筋の組み方が弱いと、基礎の強度が不足し、ひび割れや劣化の原因 になってしまいます。
次に、基礎の形を作るための型枠を設置 し、そこにコンクリートを流し込む「打設」 を行います。
✅ 型枠をしっかり固定する → コンクリートが流れ出さないように、頑丈に組む
✅ コンクリートを均等に流し込む → 隙間ができないよう、バイブレーターで気泡を抜く
✅ 養生(ようじょう)期間を設ける → コンクリートがしっかり固まるまで待つ
コンクリートは打設後すぐには固まらないため、最低でも数日間の養生が必要 です。
コンクリートがしっかり固まったら、最後に仕上げを行います。
✅ 型枠を外す → コンクリートが十分に固まっていることを確認してから型枠を撤去。
✅ 表面をきれいに仕上げる → ひび割れや剥がれがないか確認し、補修。
✅ 建物の土台部分を確認 → 建築工事に入る前に、基礎の状態を最終チェック。
基礎が完成すれば、いよいよ建物の建築工事が始まります!
基礎工事は、建物の寿命や安全性を大きく左右する大切な工程 です。
✅ 地盤調査でしっかりと土地の状態を確認
✅ 砕石・防湿シート・鉄筋で耐久性を向上
✅ コンクリート打設は丁寧に行い、しっかり養生する
一つひとつの工程を丁寧に行うことで、地震や台風などの自然災害にも耐えられる、強い建物が完成します。
次回は、基礎工事の現場でよくあるトラブルと、その対策について詳しく解説します!
✅ 基礎が沈んでしまう「不同沈下」の原因は?
✅ ひび割れが発生する理由と防止策
✅ 地盤が弱い土地での対策方法とは?
トラブルを防ぐために知っておきたいポイントをお届けしますので、お楽しみに!
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皆さんこんにちは!
有限会社堀本建設、更新担当の中西です。
いよいよ寒くなってきましたが、皆さん元気に過ごされていますか?
風邪をひかないよう、防寒対策を徹底していきましょう!
さて、本日からシリーズ更新が始まります!
普段はなかなか目にすることのない「基礎工事」ですが、実は建物の安全性を左右する、非常に重要な役割を持っています。
どんなに立派な建物を建てても、基礎がしっかりしていなければ、地震や自然災害に耐えられず、大きなトラブルにつながってしまうのです。
では、基礎工事とは具体的にどんなものなのか、どのような工程で進められるのか、シリーズを通して詳しくお話ししていきます!
基礎工事とは、建物の土台をつくる工事 のことを指します。
建物を支える「足元」を強固にすることで、安定した構造を確保し、地震や風圧などの外的要因にも耐えられる建物を実現します。
基礎工事の主な役割
✅ 建物の荷重を地面に均等に分散する → 一部に荷重が偏ると、地盤沈下やひび割れの原因になるため、基礎は建物全体を均等に支える設計になっています。
✅ 地盤と建物をしっかり結びつける → 地盤の状態に合わせた基礎をつくることで、建物が安全に立ち続けられるようにします。
✅ 地震や台風などの災害に備える → 適切な基礎工事が行われていれば、災害時の揺れにも強い建物が完成します。
基礎工事には、いくつかの種類があります。
建物の用途や地盤の状況によって、最適な基礎を選ぶことが重要です。
布基礎とは、建物の外周や内部の主要な柱の下に、連続したコンクリートの帯(フーチング)を配置する 基礎工法です。
特徴
✅ 比較的コストが抑えられる → 一般住宅などでよく採用される工法。
✅ 施工がシンプルで、工期が短い → コンクリートの使用量が少なく、作業がスムーズ。
✅ 地盤の強度が必要 → 地盤が軟弱な場合には補強が必要になる。
ベタ基礎は、建物の底全体を鉄筋コンクリートの厚い板で覆う 方式です。
特徴
✅ 地盤が弱い場所でも対応しやすい → コンクリートが面全体で支えるため、不同沈下(建物が傾く現象)が起きにくい。
✅ シロアリ対策にもなる → 地面をコンクリートで覆うため、シロアリが侵入しにくい。
✅ コストがやや高め → 布基礎よりもコンクリートを多く使用するため、費用がかかる。
杭基礎は、地盤が弱い場所に建物を建てる際に、地中深くに杭を打ち込んで建物を支える工法 です。
特徴
✅ 地盤が弱くても高層建築が可能 → ビルやマンションなど、大型の建築物に採用されることが多い。
✅ 揺れに強い → 地盤の深い部分の硬い地層に杭を打ち込むことで、安定性が増す。
✅ 工事費が高い → 専用の重機が必要なため、費用がかかる。
基礎工事は、以下のような流れで進められます。
① 地盤調査 → 土地の強度を確認し、最適な基礎の種類を選定。
② 根切り(掘削工事) → 地面を掘り、基礎を施工するスペースを確保。
③ 砕石敷き・転圧 → 砕石を敷いて地盤を固め、強度を高める。
④ 防湿シート設置 → 地面からの湿気を防ぐため、シートを敷く。
⑤ 鉄筋組み立て → 強度を確保するために、鉄筋を配置。
⑥ コンクリート打設 → 型枠を組み、コンクリートを流し込む。
⑦ 養生・仕上げ → コンクリートが固まるまでしっかり養生し、仕上げる。
基礎工事は、建物の安全を支える最も重要な工事のひとつです。
✅ 基礎工事がしっかりしていれば、建物の耐久性が高まる
✅ 地盤に合わせた基礎の種類を選ぶことが重要
✅ 適切な施工を行うことで、不同沈下や災害リスクを減らせる
このシリーズでは、基礎工事の具体的な施工方法や注意点、よくあるトラブルなどについて詳しく解説していきます。
次回は、基礎工事の具体的な工程をさらに詳しくご紹介します!
実際の施工現場の流れをわかりやすく解説しますので、お楽しみに!
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